【企画背景・コンセプト】
私たちの衣食住の生活は、自然の恵みの上に成り立っていますが、時代とともに身の回りには便利な物で溢れていき、大自然の中で、自然の力を借りながら私たちは生きていることを、普段意識することはなかなかありません。しかし世界では、ゴミ問題、有限な資源の無駄遣い、海洋プラスチック問題など、様々な問題が深刻化しています。
そこで、かつての日本人の暮らしに立ち返り、「昔ながらの暮らしの道具」を実際に使ってみる。その体験を通して、「自然素材のものを使う」「物を長く大事に使う」「手間や時間をかける」それらの魅力に気づき、自然との結びつきを感じながら、自分にとっての「よい心地」を見つけられる。それが今回提案する体験型古民家宿「ここち家」のコンセプトです。
現代に生きる私たちには、効率化、時短、使い捨てなどの思考が根付いており、生活を一気に変えることは難しいかもしれません。しかし、ここち家の体験が、昔の人々のように「自然とともに暮らす良さ」や、「日本の地域の魅力」を再発見するきっかけとなり、これからも私たちは自然の力を借りて生きていく代わりに、自然を守り続けるための行動を意識できる人が、一人でも増えてくれれば嬉しい。そんな思いを込めて、今回の卒業制作に取り組みました。
【制作物】
ロゴマーク/ブック（A5・46ページ）/ポスター/電車広告4種/商品ラベル
ブックは、昔ながらの暮らしの道具の魅力や、「自然素材のものを使う」「物を長く大事に使う」「手間や時間をかける」そのようなライフスタイルの魅力を感じさせるような内容となっており、ここち家の宣伝ツールとして活用する想定です。
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