Facciamo Merenda-3時のおやつと甘美なるTea time-



【企画のきっかけ】
「甘い」というテーマを深掘りをしてみたものの、
ディスプレイの存在とは、
「なくても困らない けど あると、なんかテンション上がる!」
ものなのではないか、と2年間学んだ結論でした。
ディスプレイを見ているとなんだかワクワクしたり、写真を撮ってしまうことがあります。

それはきっと、ディスプレイには非日常感を味わう力があるからだと思います。
感覚としては、テーマパークやエンターテイメントに近い存在だと思っています。

そして、ただ楽しませるという目的だけではなく、
集客力であったり、宣伝効果など、プロモーションとしての力も持っています。

だからこそ、ディスプレイは深さは求められていない。
むしろ、解りやすさが大切なのではないか、と考え「甘い」=スイーツ・おやつとして直球の企画を行いました。

【実施場所:ディアモール大阪】
大阪駅周辺の交通機関を結ぶ公共地下通路と一体化しているショッピングモールです。
各線の駅から徒歩圏内という立地と、イタリアをイメージした作りが特徴です。

その中にある「くつろぎのスペース」にはミラノのガッレリアモチーフの大きい天窓や、
床はモザイクアートが広がっておりテーマ溢れる空間です。
ディスプレイ展示も行われており、敷地内のベンチはいつも多くの人が利用しています。

ただ、ベンチに座っている「だけ」で、
ディスプレイ展示やそこの空間を楽しんでいる人はいません。
スマホを見たり買ってきたお弁当を食べたり、
良くも悪くも日常の中に溶け込む場所になっています。
せっかくこだわりの空間と可愛いディスプレイがあるのに、勿体無いなと日頃から感じていたため、
この空間を使うことにしました。

【イベント概要】
メインテーマ:Facchiamo merenda(イタリア語でおやつを食べよう!という意味)
デザインコンセプト:縁(えにし)生まれるイースター
実施期間:2024年の4月1日〜6月30日まで(春の期間)
目的:
①ディアモール大阪への集客
②大阪市の活性化
(大阪市とイタリアのミラノは姉妹都市提携を結んでおり、去年40周年を迎えましたが、
あまり知られていないため、認知度を上げることで活性化に繋げる)
③異文化コミュニケーションとなります
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要は、ディアモールの立地を最大限に利用して、みんなで集まって甘いものを食べて、
イースターを楽しもう!というイベントになります。

【認知経路】
イベントの認知経路は、ディアモール大阪の運営に阪急・阪神が関わっているため、
その2社の告知媒体を利用します。
駅にある壁面広告や、フリーペーパーなどが該当します。
開催後はInstagram等のSNSでの広がりにも期待できます。

【実施コンテンツ】
・ディスプレイ展示:エントランスと、中央部分に1つずつです。
・スイーツショップ:7店舗(日本、イタリア、イギリス、オーストリア、スペイン、ドイツ、フランス)
・イートインスペース:5箇所

【ディスプレイ】
・エントランスディスプレイ
イタリアの玄関をイメージしました。
そこにイースターを合わせ、これから起きることへのワクワク感と、スイーツのパネルと甘い香りで立ち寄りたくなる工夫をしました。
模型も甘い香りがするので機会があれば嗅いでみてください。

・ドーム型のディスプレイ
敷地の中央に配置されており、360度どこからも楽しめます。
ミラノのガッレリア、スカラ座、ドゥオーモのステンドグラスの要素が入っており、
中に入ることもできます。
毎時00分に音楽とプロジェクションマッピングを使ったショーが行われます。
大阪とミラノの共通点である水都をテーマにしたもので、「SUITO×Sweet Fantasia」と名付けました。

【スイーツショプ】
ゲストたちはここで好きなスイーツや飲み物を購入できます。
各店舗のスタッフはその国に併せた言葉で挨拶を行います。
※以下各ショップデザインポイント(販売商品
・イギリス:平らな瓦屋根/コッツウォルズストーン/シャーロックホーム(スコーン/紅茶)
・オーストリア:フンデルトヴァッサーハウス(ザッハトルテ/アインシュペナー)
・スペイン:赤茶の瓦屋根/白壁/スペインタイル(ポルボルン/サングリア※ノンアルコール)
・ドイツ:フロイデンベルクの街/直線的な装飾(バウムクーヘン/フルーツティー)
・フランス:鮮やかな色のレンガ/ロココ調の壁紙(クレープ/ワインベースカクテル)

【イートインスペース】
イートインテーブルは上から見るとSWEETの文字になっています。
このテーブルはあえて見知らぬ人と横並びや向かい合わせとなることで、
海外で経験する、「それ何を食べてるの?」と隣の人から話かけられような、
自然な出会い、距離感を楽しんで欲しいという狙いがあります。

【朝と夜の違い】
このイベントは昼と夜で異なる体験が楽しめます。
昼は天窓から外の光が入り、陽気でにぎやかなイースターのお祭りを体感できます。

夜になると、外の明るさにあわせて空間の照明も弱くなり、ショップ・ディスプレイのライティングが灯り始めます。
イタリアとフランスのショップでは食前酒も用意され、おだやかな時間を楽しむことができます。




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